愛深きゆえに哀し
人は出会いと別れを繰り返す。
僕たちの日々は想像の遥か先を超えて。
最初はストリートナンパだった。
完ソロのド誠実系ストリートナンパ。
最初は声をかけるだけで声が震えた。
毎日出てるとラインを知れた。
それがとても嬉しかった。
デートをした。
道端で知り合った関係の
初めてのデートはわくわくした。
何度も惹かれあって身体を重ねた。
でも、何度も別れを繰り返した。
何度も何度も失敗して、別れを繰り返した。
そんな日々の中で彼女に出会った。
出会いは春。
細い身体に大きな瞳、茶色の髪。
かいじくんはクラブにいた。
「あっちのソファーで話そ!」
出会ったその日に2人は身体を重ねた。
僕は彼女が好きだ。
ある日のデート。
彼女は少し疲れてた。
昨日はオールしちゃって眠いの笑
ちょっと疲れた感じも可愛かった。
ベッドに入るとすぐ寝てしまった。
寝てる姿が愛おしい。
僕は彼女の頭をずっと撫でてた。
起きると勉強していた。
かいじさんも勉強するぅ〜?☺️
なぜか、僕も勉強していた笑
前クラブで女の子と抱き合ってたとこみちゃった。
私もそんなことしていいのかな〜笑笑笑
滅多にクラブにいかないはずやから
ドキッとした。
そんなこといいながらも
「かいじくんのこと大好きだよ。」
「会ってくれてありがとう。」
いつも会うたびにいってくれる彼女。
僕も好きだ。
会ってくれてありがとう。
付き合おうって何度も言いかけた。
でも、深く関わるのは怖いのだ。
慣れとは怖い。
違和感。
そんな気持ちが勝る。
一歩の勇気を踏み出せない。
誰を選び、誰と幸せになる?
幸せとは?
簡単そうで難しい。
愛深きゆえに哀し。