一筋の光
ある日、寒空の下、かいじくんは珍しくストをしていた。
そこで出会った女の子
「君にとってナンパってなんなの? かいじくん?」
「わからないよ....」
僕は答えた。
「何のため?」
ふと思い出した、やめてしまった誰かの言葉。
「繰り返す即に何の意味があるのだろうか。自分にとって価値あるものを見つけたい。」
わからなくなった。
出れば即のために頑張る。
今日はよかった。もちろんダメな日もある。
良い日が続いた。もうきっと会うこともない。闇。
今日はダメだった。即れなかった。めちゃくちゃ悔しかった。闇。
繰り返して3年経った。毎日の繰り返し。
いつの間にか経験人数は400近くになっていた。
何の意味があるのだろうか。
ナンパ師の寿命は短い。よく聞く言葉だけど
なんでなのか、よくわかる。
僕は他の人がどんな子を即っていようがどうでもよい。
ただ、僕は僕と気があう好きな子といたらいい。
その先に僕の即がある。
談笑乾杯は楽しい。
ただ、一度離れれば箱では群雄割拠の戦場。
最後には個の力が試される。
君との出会いは1年前の春。
鮮明に覚えてる。
かいぱれもなくて、その日は車でSにいった。
君は黒にいた。初めてきたっていってて、ソファで話したけどめっちゃ楽しくて、友達といたから朝会う約束した。
朝会ったらすぐ、大好きっていってしまった。
彼女を抱いた。
滅多に箱にこない彼女。
会うたびにますます好きになる彼女。
ある日オンリー子(元カノ)のこと話した。
悲しませるのがトラウマだから、彼女作りたくないんだって悲しそうに笑って話したら
トラウマもちすぎ〜!笑
って慰めてくれた。
「かいじくんも遊びはやめなね〜!
なら私もやめるのか!笑
かいじくんには沢山いるもんね!
沢山いるから私はいらないよね」
「だって、私たちセフレじゃん笑
ちがうの?笑」
悲しそうに笑って話す彼女。
何度も聞いてきた。
これからも悲しませるのかな。
そんな言葉を超えて、会うたびにめちゃくちゃ楽しい。おかしいくらいに。
僕はやっぱり彼女が好きだ。
僕はいった
「覚悟決めたよ。ほんまに好きやから付き合おう。ただ、これから何があったとしても、信じてほしい。大好きなのはきみだけだから。」
きみはいう
「嬉しい、泣きそう。けどほんとにいいの?遊んでもいいけど、ほどほどにしてね笑」
「結局は都合のいい私が好きなんでしょ?笑」
オンリー子の悲しそうに泣いて言う言葉を思い出した。
ただそうなのかもしれない。
闇の中で見えた一筋の光。